定年を控えた高年齢者を雇った企業にお金を出す厚生労働省の助成金で、2013年度の実績が2千人の目標に対し、わずか1人だったことがわかった。関連事業も含め約70億円の予算の99%が余ったが、今年度は予算を84億円に増やした。成長戦略で高齢者雇用に力を入れているためだが、過大な見積もりを前提とした「お手盛り」予算として批判を浴びそうだ。
事業は「高年齢者雇用安定助成金」。65歳まで働ける場を増やそうと昨年度新設され、厚労省が独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)」にお金を出し、二つのコースを委託している。
定年を控えた転職者を、職業紹介会社を通じて1人雇うごとに企業が70万円もらえるコースでは、2025人分の利用想定に対し、今年3月までの実績はわずか1人だった。
また、高年齢者が働きやすいように、負担を減らす設備を買ったお金などに最大3分の2を助成(上限500万円)するコースも、945件の想定に対して実績は48件で、見込みの約20分の1に過ぎなかった。
結局、両コースで使われたのは総額約4千万円。約70億円の予算のうち、99%超が余った。事業を担当する厚労省高齢者雇用対策課は「類似の助成金を参考にして予算を組んだが、初年度ということもあり、PR不足だった」と説明する。※2014/6/15 朝日新聞
※上記のパンフレットは、2014/6/16時点
———————————————————————–
<助成金セミナーに参加してきた>
今日(6/16)は、労働局から支給される助成金セミナーに参加してきました。
助成金とは、国が会社に対して支払う返還不要の補助金制度です。
会社は、従業員の雇用保険料を半額負担するだけでなく、助成金費用を捻出するための雇用保険料分も実は負担しています。
今年も新たな助成金が新設されたりして、盛りだくさんです。
<使いにくい助成金・分かりにくい助成金>
助成金の中には、条件が厳しかったり面倒だったりして、使いにくい助成金や分かりにくい助成金があります。実際振り込まれるのは1年先といった助成金もあります。 また逆に悪用されやすい助成金も以前はあったようです。
<高年齢者雇用安定助成金>
記事によりますと、こちらの助成金は2013年、ほとんど使われなかったようです(どうりで昨年、セミナーを聴きにいったとき、5部もチラシを渡され、一所懸命アピールしていたわけだ)。
ちなみに、今日6月16日時点の厚労省HPは、昨年のこともあってか、写真のとおり、作成途中?のパンフレットがアップされています。
助成金は「知る人ぞ知る」給付金。。。
本日受講した助成金セミナーを復習したいと思っています。