<「気になる年金記録、再確認キャンペーン」の成果>
平成25年1月31日から1年間、年金記録解明のためのラスト集中期間として、国は「気になる年金記録、再確認キャンペーン」を行ってきました。その結果が本日(2/28)日本年金機構HPで公表されました。
下記のとおり、この1年間、年金記録解明のために、いろいろやってきました。
①「年金記録確認のお願い」(ハガキ)⇒約3,311 万枚
②「年金記録確認のお願い・住民票コード登録のお願い」(ハガキ)⇒約234 万枚
③「ねんきん定期便」⇒約6,536 万枚
④海外に居住する年金受給者に通知の際、パンフレット同封⇒約3 万5 千人
⑤経済団体や関係団体並びに全国市長会等の1,800団体⇒ポスター7万枚、パンフレット330万枚
⑥ねんきんネットで浮いた記録の検索可能へ
⑦政府インターネットTVに掲載
⑧政府広報オンラインお役立ち情報に掲載
⑨新聞突出し広告の掲載(平成25 年2 月)
新聞記事下広告の掲載(平成25 年8 月)
<で、この1年の成果は?>
宙に浮いた年金記録が、約2,200万件から2,100万件くらいへと減っています。
お~い!全然減ってないやんか!!
いっぱい、お金も人もかけた割には、20分の1程度しか減っていません。
この分だと、記録解明まであと20年はかかりそうです。
<物理的に難しい>
ただ、政府を擁護するわけではないですが、一応考えられる努力はやってきたと思います。費用対効果を考えると、これ以上頑張れば、かなりお金を「ドブ」に捨てることになります。他の福祉費用に回した方がいいように思います。
これからも細々とやっていくとは思いますが、やはり、個人に記録解明を促すのは限界があると思います。
<年金記録調査は宝探しゲーム!>
まだ浮いた記録として残っている大部分は、紙台帳時代の記録でしょう。
だとしますと、これから年金受給される方は、年金請求時にチェックされますから調査は一旦保留。 すでに年金受給中の方を優先的に調べてみる必要があります。
といっても、ハガキやパンフレットを送ったところで、すでにやってきたのですから、ほとんど効果が見込めません。
とにかく個人に記録解明を促すのは、そろそろ難しくなってきています。
そこで、ウィンドウマシン(※日本年金機構のデータを直接見ることができる機械の呼び名)を担いで、高齢者が集まっているところ(介護施設、コミュニティ施設・・・)で「強制調査」できたら、地引網みたいにドンドン掘り起こせるかもしれません(情報漏えいの危険性があるので難しいでしょうけどね)。
本日発表の記事をブログにしたのは、私にとって年金記録調査とは、
どんなゲームよりも面白い「宝探しゲーム」だから。。。Come on! 年金記録!