10日

「お・も・て・な・し」の一抹の不安

hannya
<「おもてなし」とは>
滝川クリステルさんが、東京五輪招致の際、プレゼンしていた中で有名な言葉、「おもてなし」があります。
こんなことを話されていました(日本語訳)
『東京は皆様を、ユニークにお迎えします。
日本語ではそれを「おもてなし」という一語で表現できます。
それは、見返りを求めないホスピタリティの精神、それは先祖代々受け継がれながら、日本の超現代的な文化にも深く根付いています。「おもてなし」という言葉は、なぜ日本人が互いに助け合い、お迎えするお客様のことを大切にするかを示しています・・・』
簡単にいえば、「サービス」と違って、お金の見返りのない「心遣い」です
外国人からしたら、考えられない、又は想定外の心遣いが、日本にはたくさんあるようです。またその評価もいいようです。
日本の誇る文化の一つだと思います。

 

<「おもてなし」の一部は従業員のマニュアル>
個人が自発的にする分にはいいんですが、「おもてなし」の一部は、従業員のマニュアル、就業規則になっていることも多くあると思います。
 もうそれは、「おもてなし」ではなく業務の一環です。受ける側は気分が良いですが、働く側はなかなか大変だったりします。

 

<「おもてなし」疲れ?>
『日本人は普段仕事上で「おもてなし」を強要されているため、仕事を離れ「個人」になったとき、その反動で欧米人以上に心遣いをしない場合がある』なんてこと、ありえるような気がします。
例えば、お客側として出かけたとき、ちょっと従業員の「おもてなし」が足りないと、烈火のごとく怒りだす、又は恨んだりする人、いませんか?
日本人は従業員に「ありがとう」とあまり声を掛けないと聞いたこともあります。

 

<一抹の不安・・・>
海外の動画サイトなんか見ますと、日本の「サービス」や「おもてなし」は素晴らしと褒めるものがたくさん見られます。確かに動画のとおりで、だからこそ東京五輪招致のウリとして、「おもてなし」を紹介したんだと思います。
ただ、労働者の就業義務として強要しすぎると、上記のような反動があるんじゃないかと思ってしまうんですよね。人の心って、天秤のようにどこかで釣り合いをとっているんじゃないかと思うんです
昔、外面はいいが、振り返ったとたん、般若みたいな顔して、部下とか女性・子供に当たり散らす恐ろしい人、いましたから・・・。