国民年金で追加の保険料を払うことで、将来もらえる年金額を上積みする「付加年金」制度をめぐり、旧社会保険庁と日本年金機構が約21万8千人分の事務処理を誤ったとみられることがわかった。支払期限が過ぎたのに保険料を受け取り、本来は脱退扱いとすべきルールに違反していた。付加保険料の支払期限は翌月末で、それまでに払われない場合は脱退とみなされるのがルールだ。期限後に払われても、受け取らずに返さなければならない。しかしこれが徹底されず、一部の年金事務所で08年から11年夏まで、期限後でも有効と扱っていたという。※2013/11/26 朝日新聞デジタル
→年金制度は難しすぎて、いろいろ落とし穴があり、現場の方も大変です。実は今起こっている処理ミスの原因は、制度自体の複雑さがかなりのウエートを占めます。
<【事件簿②】教育訓練給付を大幅拡充し180万円に>
<【事件簿③】専門26業務を廃止して派遣労働拡大か?>
労働者派遣法の見直しを議論している、厚生労働省の労働政策審議会の議論が、やま場を迎えています。きょうの会議では、派遣期間の制限について、存続と撤廃の2つの論点案が提示されました。論点案によりますと、「派遣期間に上限のない専門26業務を廃止する」、 その上で、①一般業務で最長3年としていた派遣期間を撤廃する案と、②存続する案の2案が示され、議論されています。撤廃は、派遣業務の大幅な規制緩和になるため労使が対立しています。この会議に先立ち、厚労省前では集会が行われ、連合の古賀会長は、「派遣労働者を増やそうとする議論が行われている」として危機感をあらわにしました。※2013/11/28