厚生労働省は26日、社会人の中長期的なキャリア形成を支援するため、雇用保険の教育訓練給付を拡充する方針を固めた。同日開いた労働政策審議会の雇用保険部会で案を提示した。社会人の「学び直し」を促して職業能力の習得を後押しし、再就職をしやすくしたり、失業を予防したりするのが狙い。
現行制度では職業訓練の講座費用の20%を最大10万円まで補助しているが、厚労省案では費用の最大60%を、年60万円を上限に最長3年間支給するよう大幅拡充する。給付額は最大で180万円となる。対象は看護師や建築士などの資格取得に加え、経営学修士(MBA)や会計などの専門職大学院への進学も含む。
ただ、労政審部会では労使双方から「MBAの取得支援は失業のリスクに備える雇用保険の制度になじまないのでは」などと異論が出ており、制度の詳細は流動的な部分を残している。※2013/11/26 時事通信
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<なつかしの「教育訓練給付バブル」が来るぞ━━━(゚∀゚).━━━!!!>
その昔、教育訓練給付という名のミニバブルがありました。巷の英会話教室や資格予備校が大流行り。 パンフレットには、「最大30万円キャッシュバック!」なんて文字が躍っていました。
それで、宣伝に乗ってじゃんじゃん皆さん学校に行くもんだから、国の財政がちょっとピンチに!
上記図の変遷のとおり、平成15年からはドンドン渋ってきました。今は、「ちょっと楽になるなあ」位。
ところが今回、大幅拡充になるらしい。。。
<するのはいいけど内容を精査しないと・・・>
一応、雇用保険からの給付であるので、最後の卒業条件をしっかりさせてほしいと思います。単に「勉強したかどうか」「単位を取得したかどうか」でなく、「実務に役立っている内容かどうか」をチェックしてほしいと思います。 しっかりチェックしないと、昔のバブルが再来しますよ( ̄▽ ̄)。 勉強は身銭を切っているからこそ、より真剣に取り組むという側面もありますから、勉強代がタダだと安易に受講する方も増えるでしょうから。
まあでも今の若者はお金が無いので、これを利用して、「本腰入れて勉強してみよう!」という気になってもらえれば、「世代間格差の解消手段」や「将来への投資」として役立つのではと思います。
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↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓その後、やっぱり見直されました!
<資格取得の補助、180万円から144万円を上限へ見直し>
厚生労働省は12月11日、キャリアアップのため資格や学位の取得を目指す人を対象に支給する雇用保険の教育訓練給付の上限を原則2年間で96万円に下げると決めた。当初の案では最長3年間で180万円支給するとしていたが、労使双方から給付水準が高すぎると反発の声があったため見直す。リーマン・ショックを受けた失業手当の拡充措置は延長する。
厚労省は11日、公労使で構成する専門部会に見直し案を提示、おおむね了承された。2014年の通常国会に雇用保険法の改正案を提出する。新たな教育訓練給付の水準は、講座費の4割。資格を取得して働いている場合には、さらに2割を上乗せして支給する。現行制度では講座費の2割で上限も10万円だった。
支給対象となる講座は調整中だが、介護福祉士や建築士などを想定している。支給は原則2年間だが、資格取得に時間がかかる場合には、3年間で144万円まで支給する。給付率の引き上げに伴う受講の乱発を防ぐため、給付を受けてから次の訓練を開始するまで10年間の間隔を求める。45歳未満の若年離職者には、一定額を生活費として支給し、支援を手厚くする。新制度の財源は雇用保険料で年890億円となる見通し。