厚生労働省は12日、国民年金保険料を指定された期限までに納付しない滞納者全員に対し、財産差し押さえを予告する督促状を送る方針を固めた。13日の社会保障審議会専門委員会に案を示す。督促状が届くと同時に延滞金が課されることになる。ただし、督促状で指定した期限までに納付されれば、財産差し押さえは行わない。現在、督促状は一部の対象者にしか送付されていないが、厚労省は日本年金機構の担当職員を増やして対応する。※2013/12/12 読売新聞
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国民年金保険料の滞納者に対して、より厳しい対応を取る方針のようです。免除制度も用意されていますが、厚生年金保険料と違い、基本的に所得の額に関係なく納めるものなので、学生や所得の少ない方にとっては、大変厳しい制度です。
<昔は安かった国民年金保険料>
国民年金保険料は、どんどん値上がりしています(※キツイので免除制度も増やしてきました)。裏を返せば、昔納めていた方は、実は大変恵まれていました。どれだけ恵まれていたかといいますと・・・
<でも当時の物価と違うのでは?>
ここでふと疑問が出てきますのは、「いや~当時の1000円は、今よりもっと価値があったよ」という話。
そう!単純には比較できません。そこで参考にしたのが、「再評価率」という値です。
「再評価率」とは、『過去の給料を現在価値に読み替えるもの』です。 年金額の計算時に使用します。 物価変動率とは違いますが、おおよそ、当時の貨幣価値に置き換えた値を調べるにはいい数値だと思います。そこで再度、「再評価率」を用いて、今の貨幣価値になおした表を作ってみました。
<やっぱり安かった昔の国民年金保険料>
そうなんです。やっぱり昔の国民年金保険料は安かったんです! 国民年金を満額いただこうと思ったときに、この差はデカすぎます!これが「世代間格差」の一つです(ほかにも、支給開始年齢も給付額水準も悪くなっている)。
国の財政が厳しいのと諸外国との比較からも、個人的には支給開始年齢を遅らせるのも、しょうがないと思っています。 でもそうであるなら、今の高齢者と若い方の「世代間格差」は増す一方なので、もう少し現役世代の方にお金を振り分ける政策をしてほしいと思います。