17日

キリンビールCM(漁師編)VS 叱るのをやめる警官教育

kirin

【キリンビールCM(漁師編)】

CM動画はこちら

漁師・弟子編 「怒られてると思うのか、教わってると思うのかは自分次第だ。」

漁師・親方編 「ちゃんと愛があるなら、ちゃんと叱ってやればいい。」

 

【叱るのをやめる警官教育】毎日新聞 8月17日(土)7時30分配信

仕事上で起きるミスへの対処を巡り、新人警察官らに対する教育が、失敗を戒める姿勢から「自分の弱さを認めた上で問題に向き合おう」という方針に変わりつつある。 失敗は許されないという考えにとらわれすぎ、ささいなミスを隠して重大な不祥事に至る事案が相次いでいるためだ。・・・・・警察庁が通達で「単なる叱責は職員を萎縮させ、失敗の隠蔽(いんぺい)を誘発するだけ」などとミスの対処の教育を改めるよう求めた。従来の主流は過去の不祥事を題材に再発防止を徹底させるやり方で、警察庁幹部は「真面目にやっている警察官の士気を下げるなどマイナス面が大きかった」と話す。
「方針転換」の背景には、叱責を恐れるあまり、上司に相談できない若手が増えている実情もある。ある捜査幹部は「積極的になれと言われるが一歩踏み出したら失敗するかもしれない。何よりも叱られるのが怖い」と若手から訴えられたことがあるという・・・・・
  講師のひとりの中川正浩・警察庁長官官房参事官は「失敗を恐れぬ若手を育てなければ警察の将来はない。上司も人の弱さに寄り添わなければ」と意識改革を促す。

【職場教育に対する日本人の葛藤の表れ?】

日本の土着的な教育方針は、きっと「キリンビールCM」のほうでしょう。だからこのCMができ、そしてCMを見て「そう、それでいいんだ」とうなずく人もいらっしゃるだろうと思います。

一方、今風の? 教育方針が、最近できた「警察庁通達の方針」なんだと思います。 徒弟的関係で働く時代から、組織的運営による働き方になってくると、「キリンビールCM」みたいではマイナス面があるということなんだと思います。

「警察」という、ある意味では「叱る」ことに寛容であるところで、CMとは違う考えが同時に出てきている点が興味深いと感じブログにしてみました。

ちなみに、少し話がずれるかもしれませんが、厚生労働省が出している「パワハラ」に関するホームページはこちらをご参照ください。