厚生労働省は、公的年金の受給開始年齢を個人の選択で仮に75歳まで繰り下げた場合、原則どおり65歳から受給を開始した場合と受け取る年金の総額が同じになるのは、機械的に計算すると86.9歳の時点だとする試算を明らかにしました。
公的年金の受給開始年齢は、国民年金では原則65歳ですが、個人の選択で受給開始年齢を70歳までの範囲で繰り下げた場合、1か月当たりの受給額が増える仕組みがあり、田村厚生労働大臣は、これを75歳程度まで繰り下げられるようにすることを検討したいという考えを示しています。
これについて厚生労働省は、衆議院厚生労働委員会の理事会で、今の段階で具体的な検討はしておらず、実際の制度とは異なる可能性があるとしたうえで、試算を明らかにしました。
それによりますと、受給開始の時期を1か月繰り下げると受給額が0.7%増額される今の仕組みを単純に当てはめると、75歳まで繰り下げた場合、受給額は84%増えるとしています。
そのうえで、物価や賃金などの動向を考慮せず、機械的に計算すると、65歳から受給を開始した場合と受け取る年金の総額が同じになるのは、86.9歳の時点だとしています。※2014/5/28 NHKニュース
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もちろん年金は、障害や遺族年金のために加入する側面もあります。
とはいえ、老齢年金の損益分岐点が86.9歳・・・。
ちなみに平成24年、日本人の平均寿命は、男性が79.94歳、女性が86.41歳です。
ということは、もし法改正され75歳まで繰下げ可能の場合、
女性の平均寿命まで生き延びてようやく、これまで納めた保険料と年金額がトントンです(^^)
なんかうまい具合にできているなあ・・・