今のお年寄りよりも、若い世代は、「年金で損をしている、公平ではない」と感じ取っている方は多いと思います。昔より有利に年金改正された部分もありますが、全体としては若い人ほど不利です。では、具体的にどのような世代間格差があるか4つ例を挙げたいと思います。
【①支給開始年齢】
ご存じ、年金のもらえる年齢が、どんどん引き上げられます。昔は60歳、今は61歳、将来は65歳、(最終的には68歳?)。ただし、他の先進国は、現在の日本よりも遅い67歳や68歳です。
【②保険料率】
給料に占める厚生年金保険料率は、昔よりかなり高額で、現在も上昇中です(平成29年度に止まる予定)
【③乗率】
年金額に影響する乗率も、昔より悪くなっています。
旧法時代・・・10/1000
昭和61年改正・・・10/1000~7.5/1000
平成12年改正・・・5%適正化(9.5/1000~7.125/1000)※適正化=適正に切り下げた
【④特例水準の年金額】
上記①②③でも大きな世代間格差ですが、さらに物価が下がっても年金額を(選挙対策などの理由により)下げなかったため、本来より2.5%余分に年金を現在払っています。さすがにこれは酷いので、平成25年~27年の3年間で解消させる予定です。
過去の3号不整合期間をタダで納付済期間にする(結局廃止になるが)など、今の年金世代への配慮も大切ですが、若い方のくすぶる不信感への配慮も。。。と、年金セミナーを受講しながら、ふと考えていました。