日本年金機構が発足した2010年1月から今年3月までに、データの読み間違いや入力ミスなどによる機構の事務処理ミスが4590件に上ったことが分かった。20日開かれた厚生労働省社会保障審議会の年金記録問題に関する特別委員会で機構が説明した。
旧社会保険庁時代に発生し、機構発足後に判明したミスを含めると6862件になり、内訳は▽申請書類のデータを見間違えるなどした「確認・決定」の誤りが45.9%▽未処理・処理遅れ16.6%▽入力ミス10.8%−−など。窓口などでの説明誤りも7.0%あった。機構は再発防止のため、訴訟になったケースなどをデータベース化し職員向けの教材にする方針。(毎日新聞2013/6/20)
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1年間の稼働が仮に300日として、3年で900日だとすると、1日約5件のミス。1日何件処理しているか不明ですが、仮に全国で1日5万件処理していたとすると、0.01%。確率からしたらごくわずかであるのだが・・・・・・
叩かれるのを承知の上、ミスした担当者がこの報告をしたことについては、(実際のミスはもっとあるとは思うけど)まずきちんと評価したい。頭ごなしにダメ出しをいうことは、必ず萎縮をして隠そうという気持ちが働くから。。。
①そのうえで、年金記録は約40年間の記録の積み重ねだから、たとえ1日数件のミスでも、積もり積もるとやっぱり将来5%位の国民は、年金記録がおかしい!という可能性が出てくる。
②再発防止策として、教材作成をするのはやったほうがいいが、いかんせん人のミスは0にはできない。そもそもミスが出ないよう、マークシートやOCRで読み込みとか電子申請を普及させるとか、ミスが発生しにくいしくみを構築する必要があると思う。
③説明誤りが7%とあるが、これは多分に年金制度の難しさにあると思う。年金は答えを導き出す際には、いくつもの落とし穴(法改正・経過措置・例外規定・派生する制度・・・)が用意されているため、常に「間違いはないか、言い忘れたことはないか」を心配してしまう。
今より少しでも、わかりやすく信頼される年金制度になってほしいと願っています(-人-)