14日

【労働】有給休暇・国際比較調査2015発表!

<「知らん、取らん、つまらん」日本の有給休暇制度>
エクスペディア・ジャパンが毎年恒例で調査している有給休暇の国際比較結果が発表されました。

・サンプル数 :計9,273名/26カ国
・年齢: 18歳以上の有職者男女(フルタイム、パートタイム、自営業)
・調査対象:日本、インド、アラブ首長国連邦、オーストラリア、韓国、香港、シンガポール、マレーシア、タイ、ニュージーランド、米国、カナダ、メキシコ、ブラジル、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、ノルウェー、スウェーデン、デンマーク、アイルランド、オランダ、フィンランド
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査会社: Northstar
・調査期間:2015年10月6日~10月22日

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2015.12.14.1

<まだまだ低い取得率>
この調査会社のデータでは、だんだん有給休暇の取得率が上昇しています。
とはいえ、まだ諸外国と比べると低くなっています。
 政府目標「東京オリンピックまで70%」は、達成できるんですかね。

 

2015.12.14.2

<そもそも有給休暇を知らない?>
あまりにも、「有給休暇取得に後ろ向きな民族?」だったせいか、そもそも従業員としての権利である有給休暇を知らない方は、諸外国と比べ圧倒的に多くなっています。
ちなみに、正社員はもちろん、パート・アルバイトにも、「比例付与」といって、正社員よりは日数が少ないものの、有給休暇が与えられます。

 

2015.12.14.3
2015.12.14.4
<仕事への満足度は最低>
日本人は、丁寧な製品を作り、いい仕事をしますが、満足度をみると最低値です。

また、「あなたが有給休暇を取る目的は何ですか?」という質問に対し、日本で圧倒的に多い回答が「複数回に分けて短い旅行をする」でした。
その一方で、「長期旅行をする」と回答した人は14.8%にとどまります。他国では「長期旅行をする」人が「複数回に分けて短い旅行をする」人よりも多いなか、こちらの割合は世界で最も低い結果となりました。

 

 

厚労省は、各種休暇制度制定やキャンペーンを行っていますが、この発表を見ると、それ以前に、労働基準法第1条「この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから・・・」を徹底する方が先決のような気がします。

【情報】欧米化すすむ日本の美意識

2015.12.14
※2015/12/14 読売新聞
世帯の所得が低い人ほど、健康診断を受けない割合や喫煙率が高いなど、健康作りに積極的ではないとする国民健康・栄養調査の結果を厚生労働省が発表した。
 厚労省は、低所得層は健康管理を意識する余裕がないことが背景にあると分析、生活習慣の改善を後押ししていく考えだ。
 調査は、昨年11月に全国の5432世帯を対象に実施。回答のあった3648世帯を、世帯所得別に200万円未満の低所得層、200万円以上600万円未満の中所得層、600万円以上の高所得層の3群に分け、生活習慣を分析した。
 低所得層では健診を未受診の人の割合が男性で42%、女性で40%と、高所得層のそれぞれ16%、30%よりも高かった。
①習慣的に喫煙する人の割合も男性で35%、女性で15%と、高所得層のそれぞれ29%、5%を上回った。
②さらに歯が20本未満の人や
③肥満者の割合も、低所得層は男女ともに高い傾向があった。
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※2015/12/10 日本経済新聞
2014年の国民健康・栄養調査によると、習慣的に喫煙している人の割合は19.6%で、前年に比べ0.3ポイント増加した。喫煙に関する質問には男女7626人が答え、男性(3560人)の喫煙率は前年と同じ32.2%で、女性(4066人)は0.3ポイント増の8.5%だった
 年代別では、男女ともに30代の喫煙率が最も高く、男性は44.3%、女性は14.3%だった。
 喫煙率は10年前は男女合計で26.4%だった。その後低下傾向だったが、たばこ税が大幅に引き上げられ前年より約4ポイント下がった10年(19.5%)からはほぼ横ばいになっている。
 一方、喫煙者のうち、たばこをやめたいと考えているのは男性で前年比3.1ポイント増の26.5%、女性は同9.6ポイント増の38.2%、合計では同4.6ポイント増の29.2%だった。
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<「タバコぐらい吸えんでどうする・・・」>
昔は、工場など肉体現場に勤務していたころ、リアルにこのように言われたものでした。
今は肉体現場で若い方が、飲酒や喫煙をしないのも、受けいれる風潮が出てきましたが、ちょっと前まではこんな感じでした。
当時の(現在も?)現場では、飲酒や喫煙の時間は、非公式の情報交換の場となり、半ば必須のような感じでした。
そう、出来ないことは、仕事に影響が出ていたんです。
喫煙率を引き下げるためには、喫煙をしなくても仕事が進められる土壌づくりも大事だと思います。

 

 

<欧米化してきた美意識>
①タバコを吸う
②デンタルケアを意識しない
③肥満である

これらは、一昔前までは、日本ではあまり気にならないことでした。
でも、徐々に美意識が変わってきています。
若い方の
「タバコ吸わない」「飲酒(宴会)が少ない」「歯(並び含む)が綺麗」「健康的な体型」
の割合が、増えてますね。
将来は欧米と同様、トップビジネスマンの必須の「外見」になってくるかと思います。