05日

【給付】 職業訓練で人生を変える(前篇)


職業訓練で人生を変える方法とは?(写真はイメージ)

 

給付金情報を発信しております「ドリナビ」です。

さて今回は、”職業訓練”  について、実体験を交えながらご紹介したいと思います。

ちなみに私自身も、職業訓練校に通ったことがあります。

昨今、就職氷河期世代に対して「教育訓練から就職まで切れ目ない支援」が叫ばれておりますが、ひきこもりがちだったり、就職に不安を抱えている方が、このブログでほんの少しでも、元気が出れば幸いです。

前篇
職業訓練と給付金について
後編
職業訓練を受講すべき人とは?

 

私自身の10代から20代は、新聞配達や接客業、製造業など、いわゆる肉体労働ばかりしていました。

それはそれで楽しく、対人関係など色々勉強にもなったのですが、せっかく大学で法律の勉強をしていたので、いつかは「事務職」や「士業」をやりたかったのです。

しかし、それまで肉体労働系しかやってこなかったので、パソコンや給与制度の仕組み、事務系特有のマナーなどは、全然分かりませんでした。

当時は不況で、30歳を過ぎた男が、未経験の事務職に方向転換するのは難しいかに思えました。

 

 

 

私の人生を大きく変えて(救って)くれたもの。。。

それが ”職業訓練” でした。

 

【公共職業訓練(こうきょうしょくぎょうくんれん)】
就職をしたいが、スキルが足りない求職者に対して、国が生活費の支援をしながら職業に就くためのスキルを身に付けさせてくれる、なんともありがたい制度。
現在は、失業給付がもらえない方でも、多少お金を受取りながら身に付けることができる制度(求職者支援訓練)もあります。

 

昔は、失業給付が受け取れる人以外は、職業訓練中はお金をもらえなかったんですよ。
単に勉強代はタダみたいな。。。
生活が厳しいと、スキルアップする暇なく、すぐ再就職先を探さないといけません。
でも現在は、失業給付が受け取れないフリーターや自営業を畳んだ人にも、スキルアップしながらお金が受け取れる制度も追加されました。

 

 

私は職業訓練校で、パソコンや簿記を身に付け、事務系へと転職ができました。
(実際はまだスキルが足りないことを職場で痛感したんですけど・・・)
あと、今改めて振り返ってみても、自分の人生の中で、すご~くいい思い出となっています。

太郎
太郎
お金をもらいながら、仕事に役立つスキルを身に付ける。。。なんて素晴らしい制度なんだ。

職業訓練を受講したい場合は、ハローワークで相談しましょう。

 

 

 

職業訓練を受講すべきか否か

今回は、失業したときに失業給付を受けるだけでなく、職業訓練まで受けてスキルアップする方法があることについてお伝えしました。

次回後編は、「職業訓練の受講すべき人」についてです。
得する知識や情報だけでなく、自身の体験談と何千人という方の年金記録を見てきた独自の視点で、こういう本質的な点についても触れてみたいと思います。

では後編で。

ドリナビ
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若いころは、世の中に
「お金を受取りながら、仕事のスキルを身に付けさせてくれる制度」
があるなんて知りませんでした。
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【助成金】 就職氷河期世代を救えるか?



就職氷河期世代のラストチャンスは救えるか?(写真はイメージ)


 

給付金情報を提供しております「ドリナビ」です。

今回は、”就職氷河期への助成金” について、ご紹介したいと思います。

まず就職氷河期とは、どの世代のことをいうのでしょうか?

【就職氷河期(しゅうしょくひょうがき)】
バブル崩壊後の就職難を経験した世代。
卒業時に正社員として就職できず、派遣社員やパート、フリーターで働いている割合が高い。
新卒時:「景気が悪く採用されず」
景気回復:「新卒でないので採用されず」
(当時、中途の風当たりは強かった)

令和時代:「経験が無いので採用されず」

私自身が、まさにこの時代だったので、よく覚えています。

 

「資格取得」が大流行してましたね。

ドリナビ
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日テレで「ハケンの品格」(2007年)という、(別れがさみしくなるので)誰とも心開かず腕一本で生き抜くドラマがありました。
コメディタッチで面白かったのですが、自分自身のような気持ちで観てました。

 

 

就職氷河期世代を救う助成金

 

実はすでに2017年から、氷河期世代を救済する助成金はあったんですよね。

助成金の中でも、最も有名な「キャリアアップ助成金」の一部分にあったんですよ。

「長期不安定雇用者雇用開発コース」として2017年度から開始。氷河期世代を念頭に「過去10年間に5回以上離職や転職を繰り返している人」を正社員採用した企業に一年限りで最大50万円(中小企業は最大60万円)を支給している。

 しかし、17年度は約5億3千万円の予算で利用されたのは、27件、765万円にとどまった。18年度は10億7千万円に予算を倍増したにもかかわらず、12月末までで1億2千8百万円(453件)が使われただけだ。

 厚労省の担当者は「長期不安定雇用者」の名前のイメージが悪かったと説明。名称を19年度から「安定雇用実現コース」にし、条件も「正社員として雇用された期間が通算一年以下」などに変更。政府の予算案に9億8千7百万円を計上している。

 ただ、変更後も条件は厳しく、「一年限り50万~60万円」の助成で、正社員採用が進むか見通せない。【東京新聞3/19】

 

 

 

就職氷河期世代支援はラストチャンスです

 

太郎
太郎
「すみません、、、長期不安定雇用者というネーミングが悪かったです」
花子
花子
「すみません、、、正社員採用が進むか見通せません」

公務員としては、冒険したネーミングを付けるには勇気がいる、という気持ちも分かるんですが、、、呑気なもんです。
このままですと就職氷河期世代の社会保障制度が大変なことになります。

今回は「教育訓練から就職までの切れ目ない支援」をするそうですが、メニューは立派でも、また予算の1割未満しか活用されないなんてことになります。
実際手続きをするであろう、社長(と社労士)に響いてないですもん。

 

【就職氷河期 正社員化コース】
35歳から45歳の方を正社員で雇ったら、会社に1人100万円差し上げます
このくらいシンプルなら、マスコミにも取り上げられ、響く気がします。
ドリナビ
ドリナビ
本人だけでなく、その親や社会保障制度のためにも、
今度こそ、就職氷河期世代の方に支援が届くことを願っています。
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