パチンコ台の大当たり抽選入賞口に玉が入りやすくなるようくぎを不正に広げたとして、京都府警生活安全対策課と城陽署は2日、風営法違反(無認可設備変更)の疑いで、京都府城陽市のパチンコ店と、40代の男性店長を書類送検した。府警によると、店長は容疑を認め、「集客して利益を増やすためにやった」と供述している。
書類送検容疑は1月19~24日、5回にわたり、府公安委員会の承認を受けず、店内のパチンコ台2台の大当たり抽選入賞口に玉が入りやすくなるよう、くぎを曲げたとしている。
パチンコ台は、国家公安委員会が指定した試験機関「保安通信協会」の定める出玉率などの基準に合格したものしか設置することができず、無許可でくぎを曲げることも禁止されている。
府警によると、店長は売り上げが低迷していた平成26年末ごろから、設置している百数十台のパチンコ台の大半で、ハンマーなどで大当たり抽選入賞口上部のくぎを広げるなどし、玉を入りやすくすることで射幸心をあおり集客増を図っていたという。
今年1月ごろ、業界関係団体で組織する遊技機不正対策情報機構が府警に申告。府警がパチンコ台を押収して鑑定した結果、不正が発覚した。
不正に改造されたパチンコ台をめぐっては、昨年11月、ギャンブル性を高める「くぎ曲げ」が横行しているとして、警察庁が業界団体に不正機の撤去を要請している。
※2016/5/2 産経新聞
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<むか~しむかし、あるところで、パチンコ店員をしていました>
学生時代の頃、学費・生活費を稼ぐために、時給のいいバイトを色々やっていました。
その中の1つが、パチンコ店の店員でした。
今の社会保険労務士業とはまったく違う業界ですが、接客やトラブル対応は結構鍛えられました。
どんなお仕事も、将来何かの役に立つものです。
それはともかく・・・
店員ともなりますと、新台入替時には、色々駆り出されます。
そのとき、決まって釘調整が行われます。
「ヘソ」と呼ばれる抽選が行われる入賞口は広げ、抽選が行われない入賞口は釘を締め、ギャンブル性を高めるんです。
さらに、一見当たりやすい広げた入賞口に見せつつ、途中の釘を曲げて、穴に入りにくくしたりもします。
ところが釘調整は、日本では厳密には違法行為とされています。
メーカーから警察に納品された状態で許可を出しているのに、速攻で、その仕様を変えているわけなんですが、
「えっ釘調整ってダメだったの!!」
と思っている方がほとんどでしょうね。
警察はこれまで黙認していましたが、2015年頃から調整に関する指導を厳格化するようになったとのことです。
今になってなんで?って感じです。