【情報】2016IMF経済見通し発表と社労士視点

【情報】2016IMF経済見通し発表と社労士視点

2016.4.13 国際通貨基金(IMF)は12日、世界経済見通しを発表し、2017年の日本の国内総生産(GDP)の成長率を前年と比べてマイナス0・1%と、前回予想(1月時点の0・3%)から0・4ポイント下方修正した。
 17年4月の消費税率10%への引き上げに伴い、国内需要が縮小するとした。同年に主要国でマイナス成長の予想になったのは日本だけ。安倍首相の増税先送りの検討にも影響を及ぼしそうだ。

 IMFは16年の世界全体の成長率について、物価変動の影響を除いた実質で3・2%と、前回から0・2ポイント引き下げた。年初からの金融市場の混乱を受けて、主要先進国の見通しを軒並み引き下げた。報告を受けて、ワシントンで14~15日に開かれる主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、世界経済のテコ入れ策を協議する。
※2016/4/13 読売オンライン
——————————————————–
2016.4.13.1
<世界の中の日本>
私が行っております「社会保険労務士業」は、企業の労務管理や社会保険手続、個人の年金手続代行などを取り扱っています。
目線は主として、「国内」の様々な社会制度を、円滑に進めるサポート役です。
国内に起こる身近な諸問題を取り扱っています。
ですが、海外の動向を知ることは、とても重要です。
海外から見た日本を知ることで、長いスパンでの「経営活動や家庭生活」の方針が見えてきたりします。

 

<「Too Slow for Too Long」>
2016/4/12 にIMFは、今後の世界経済見通し(World Economic Outlook)を、一言で次のように表しました。
「とても遅い成長がとても長く」
このまま普通に経済活動をしていたら、会社や家庭生活の大きな成長は見込めなさそうです。
特に日本は、世界と比べてみますと、さらに成長が見込めそうにありません。
(※一覧表を作成しましたので、上記表をクリック拡大してご覧ください)
こうしてみますと、こんなに成長率が低い日本は、世界と比較すると、リアルにヤバイです!

 

<なぜ経済成長は必要か?>
ここでふと、「そんなに経済成長って大事?」と思ったりするかもしれません。
でも資本主義経済の宿命といいましょうか、とても大事なんですよね。
ここでいう経済成長とは「動くお金の量が増える」という意味です。
お金の成長です。

ではなぜお金の成長が必要か?
それは、利息という仕組みが成り立たたなくなるからです。
世の中のお金の総額が100だったとします。
うち10のお金を貸し出した時に3の利息が付くとしたら、世の中のお金の総額は103になります。
逆にそうならなければ、他人の懐から3のお金が減ることを意味します。お金を奪い合う世の中となります。
資本主義経済をうまく回すためにはお金の成長が不可欠なのです。

 

<社労士からの視点>
上記のように、日本経済の見通しを俯瞰的な目で見てみますと、なかなか厳しいものがあります。
革新的な技術や商品が世の中に発表できれば、当該企業は潤うことになるでしょうが、なかなかそんな技術や商品は生まれてきません。
また、家庭生活の大幅な向上も、上記のような見通しだと、なかなか難しいでしょう。

なので出来るところから・・・

 企業:国からの助成金申請をし、労働生産性の高まる労務管理も構築して、コストを下げる
個人:老齢年金・障害年金や健康保険・雇用保険といった給付金を、漏れなく申請

と、比較的簡易に、会社や家庭単位で『経済成長』できる方法をオススメしたいと思います。

« »