米カリフォルニア(California)州の議会は28日、州の最低賃金(時給)を段階的に15ドル(約1700円)まで引き上げることで合意した。全米規模での賃上げを求める運動に弾みをつけそうだ。
カリフォルニア州の現行の最低賃金は10ドル(約1100円)と、既に全米で最高水準にあるが、計画では2017年までに10.50ドル(約1200円)、2022年までに15ドルへ引き上げる。従業員が25人以下の企業は15ドルへの引き上げ期限が2023年と1年猶予される。当局によると、賃上げの対象者は州内の全労働者の約3分の1に当たる560万人に上る。
現行の連邦最低賃金は7.25ドル(約820円)。バラク・オバマ(Barack Obama)政権はそれを10ドル前後まで引き上げることに取り組んでいるが、議会で多数派を握る共和党の反対で実現していない。カリフォルニア州での引き上げ合意にも、若者ら未経験者向けの雇用が減るなどとして共和党の議員らが反発している。※2016/3/29 AFPBB News
—————————————————————–
<2015年現在のアメリカの最低賃金>
数字の上段が最低時給、下段がチップのある職業の最低時給です。
現在アメリカの最低賃金は、州全体でみれば、日本と同等か、やや上回っています。
<2015年~2016年の日本の最低賃金>
ここ数年、景気がすごく良くなったわけではないですが、世界的な潮流から、日本の最低賃金は上昇されてきております。
が、今回のカリフォルニアの件もあり、今後もう一段の上昇が予測されます。
ちなみに、日本の最低賃金は、下記のように決定され、毎年秋頃発表されます。
愛知県ですと、名古屋城近くにある三の丸庁舎で、夏ごろ審議が行われてますね。
地域別最低賃金は、全国的な整合性を図るため、毎年、中央最低賃金審議会から地方最低賃金審議会に対し、金額改定のための引上げ額の目安が提示されます。
地方最低賃金審議会では、その目安を参考にしながら地域の実情に応じた地域別最低賃金額の改正のための審議を行っています。 |