2015年の合格率は、2.6%でした(2014年は9.3%)。
社労士試験史上、最低の合格率です。
いきなりこれだけ下がって「不公平だ」「そんなんだったら受けてない」という意見も出てくるかと思います。
ただ、合格者を増やす減らすというのは、受験生のためではなく、国の方針として行っています。
国がそこまで人数が必要ない(もっと違う分野や就職活動などにエネルギーを注いでほしい)と思えば、合格者は今後も低水準になってくると思います。
まあ、もっと長期的な視点で合格者数を決定してほしいとは思いますけど。
さて2016年の合格率(合格者数)を予想してみたいと思います。
<上向く要因>
①これまでの傾向より、ドンと下げた翌年は、揺り戻していることから上昇させる。
②受験生のレベルを上げるため一旦は下げたが、長期的にみると7%前後の合格率。
③社労士会から国への要請(入会者の大幅な減少は、実は社労士会の運営にもかかわる)。
<今後も維持・微増の要因>
①今後、社労士の大幅な需要は見込めない上、すでに十分な登録者数がいる。
②弁護士・司法書士・税理士と同様の社会的地位を確保し、訴訟代理権を取得していきたい。
<2016年にチャレンジ!>
今後も低合格率で推移し、司法書士のような難関資格に移行していきたい思惑はあるかもしれません。
が、恐らく2016年は、合格率(合格者数)は、2015年より上昇するでしょう。
予想では、平成6年に(当時最低)記録した6.8%と平成25年に(当時最低)記録した5.4%の間位になるのでは?と思っています。
そして合格人数は、受験者数を2015年より5,000人減少の35,000人、合格率を6.5%と仮定して、2,275人と、今年の倍増を予想しています。
そう予測した理由は、批判を受ける側の心理を考えたからです。それだけ今回の2.6%の合格率は、プレッシャーになっているだろうと思っています。
なお今の試験制度(民法も無くオールマークシート)は、いずれ変わります。
今回の2.6%ショックはありますが、気持ちを奮い立たせ、2016年試験をチャレンジするのもありだと思います。