社会保障の世代間格差は「不正義」-改革に意欲

社会保障の世代間格差は「不正義」-改革に意欲

(ブルームバーグ):自民党の稲田朋美政調会長は、財政再建に関連し、多額の借金で将来世代に負担を先送りして現在の社会保障制度を維持するやり方は給付と負担の世代間格差を招き、「不正義」だとして、歳出改革の中心課題として取り組む必要があるとの認識を示した。
2015年3月31日のブルームバーグのインタビューで語った。稲田氏は「財政再建の問題で一番大きなことは、将来世代との格差。将来世代にまわす大きな借金でいまの社会保障を賄い続けるというのは世代間における不公正であり不正義」と語った。効率化や無駄を排除していくなどの「仕組みを作る」ことで、「切って切ってした、ということではなくて、結果的に歳出改革ができるということになっていきたい」とも述べた。
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●こんなに違う世代間格差
<年金の場合①保険料>
昔の方は、年金保険料が安かったんです。つまり今の方と比べ、あんまり払っていません。
図は、厚生年金保険料の変遷です。
なお、平成15年に保険料率が安くなっていますが、ボーナスも含めることになったためで、実際は、昔に比べ、どんどん保険料が高くなっています。

2015.4.2.1

<年金の場合②年金額計算方法>
年金額の計算方法は、生年月日により計算方法が違います。
昔の方は乗率が高く、たくさんもらえる計算式です。

2015.4.2.3

<年金の場合③支給開始年齢>
前述のとおり、昔の方は掛けた保険料も安く、もらえる計算式も有利。
さらに、もらい始めるのも早いんです。
これでは、大きな世代間格差が生じてしまいます。

確かに昔の方は、今と比べ寿命が短かったのですが、それでも、今年受給開始した方と将来の寿命が5年も変わるとは思いません。
2015.4.2.2

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