<GPIF運用益10.2兆円>
公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が4日発表した2014年3月期の運用実績は、10兆2207億円の黒字だった。プラスは3年連続で、黒字額としては前年の11兆2222億円に次ぐ過去2番目の水準。国内外の株価上昇と円安の進行が収益を押し上げた。資産構成は国債が減り、外国債や国内外の株式の比率が上がった。
GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を国内外の債券や株式に投資しており、運用資産は3月末時点で126兆5771億円。収益率は8.64%で過去3番目だった。※2014/7/4 日本経済新聞
<石綿労災認定1万人超える>
アスベスト(石綿)が原因の病気で2013年度に労災認定を受けた人は、前年度より2人多い1085人だったことが1日、厚生労働省のまとめ(速報値)で分かった。
これまでに認定された人は計1万954人となった。
疾病別の内訳は、中皮腫528人、肺がん383人、びまん性胸膜肥厚53人、良性石綿胸水44人、石綿によるじん肺の石綿肺は77人。労働基準監督署がいったん不認定とした後、審査請求や訴訟などで覆り、認定した人も9人含まれている。
1970年頃から盛んに使われた石綿は、発病まで30~50年と長く、同省は「今後も同じ水準で認定が続く」とみている。
一方、石綿に起因する病気で死亡した労働者の遺族で、石綿健康被害救済法に基づく特別遺族給付を受けた人は23人で、給付制度が始まった2006年度以降、計1486人となった。※2014/7/2 読売新聞
<石綿肺がん:新基準で労災認定>
石綿による肺がんで死亡した長崎市の男性(当時66歳)が、石綿にさらされる作業に計16カ月間携わったことが原因として、長崎労働基準監督署に労災認定されたことが分かった。広範囲の胸膜プラークがある場合、暴露期間が「原則10年以上」から「1年以上」へ緩和された新認定基準(12年3月改正)を適用した。支援団体は「基準緩和はまだ周知が十分でなく、知る限りでは初のケース」としている。
支援団体の「NPO法人ひょうご労働安全衛生センター」(神戸市)によると、男性は1967年3月〜68年1月の10カ月間、長崎県長与町の工場に勤務し、石綿製の保温材を造船所に運び、船の配管に巻くなどの仕事をしていた。さらに68年7月〜69年1月の6カ月間、長崎市の別の会社の従業員として、三菱重工長崎造船所(長崎市)などで船の配管の取り付け作業をした。2012年12月に肺がんを発症し、13年4月に労災請求。同11月に死亡している。※2014/7/3 毎日新聞
<心の病:労災請求最多>
厚生労働省は27日、2013年度の脳・心臓疾患と精神疾患の労災補償状況を公表した。仕事上のストレスによるうつ病などの精神疾患で労働災害が請求されたケースは1409件で、統計が残る1983年以来、最多となった。労災認定の件数は742件で、前年度を下回ったものの高止まりの状況となっている。」2014/6/28 毎日新聞
<2015年度から納税情報で厚生年金加入逃れ阻止>←詳しくはクリック!
政府は厚生年金に入っていない中小零細企業など約80万社(事業所)を来年度から特定し加入させる方針だ。国税庁が保有する企業情報をもとに厚生年金に加入していない企業を調べ、日本年金機構が加入を求める。※2014/7/4 日本経済新聞
<建設業の11%が社会保険未加入。他の業界は・・・>←詳しくはクリック
国土交通省は30日、2012年11月から14年3月までの間、建設業許可を申請するなどした全国の23万1787社のうち、2万7138社(11・7%)が社会保険に未加入だったと発表した。他の業界に比べて加入率が低く、若者らが就職を敬遠する要因になっているとされ、17年度をめどに全社の加入を目指している。※2014/6/30 東京新聞