このブログでは、「カンタン 得する 社会保障」をキーワードに、動画や図解を活用しながら情報発信をしております。
今回は、ちょっと角度を変えまして、「生存戦略」というテーマで、お話しして参りたいと思います。
このユーカリの葉は毒(青酸・タンニン)が含まれております。
なぜユーカリの葉を主食としているのか?
それは、あの「おっとりキャラ」でオーストラリアの砂漠での生存競争に勝ち残るために、毒性のあるユーカリの葉を主食とすることで生き延びたのです。
でも草食動物であるにもかかわらず、16時間以上も寝るのは、解毒を体内で行うためにエネルギーを使うがゆえ、食事以外はじっとして寝る必要があるのです。
魚や鶏、哺乳類も。。。
なかでも、オポッサムというネズミに似た動物は、危険が迫ったとき、バタっと倒れて動かなくなり、さらに口を開けて横になり、死んでいる演技をします。
色々な生物に見られますが、たとえばコノハムシは、葉っぱになりきってます。
じっとしてエネルギー消費を抑え、逃げるという手段を放棄し、擬態によって運命をまかせる道を選択しました。
日本は「結果の平等」ではなく、「機会の平等」に重き、競争を是とする、資本主義社会です。
基本的に生物には生存競争があり、これを全く否定するような社会は、(DNA的に?)上手くいかないんだろうなと思います。
動物ほどあからさまではないにしろ、目に見えない競争は存在します。
時は高度経済成長時代、その当時すでに会社の労務管理が難しくなりつつありました。
(今の難しさに比べたら、余裕なんですけどね・・・)
そして経営者にとって負担であった、労働社会保険手続の代行手続きを行う業者も現れました。
しかし中には、法外な手数料や保険料の使い込み、紛争を逆にあおったりする業者も発生。。。
その後、当時あった「労務管理士」や「社会保険士」といった資格が一つになり、昭和43年、国家資格の社会保険労務士ができました。
社労士は、弁護士や税理士、行政書士よりも後に出来た資格です。
しかも行政書士業務から、労働社会保険手続部分を抜き出した形です。
社労士は誕生したときから差別化戦略で、ギュ~~と、業務の範囲を絞って、生き延びてきた資格です。
社会の必要性に応じて誕生した社労士ですが、考えようによっては社会保険労務士も、生存競争に打ち勝つために、他の士業では浸食出来ない領域まで難化し、差別化していったとも思います。
ところで、扱っている内容はといいますと、社労士試験で思い出す、あの条文です。
この法律は、社会保険労務士の制度を定めて、その業務の適正を図り、もつて労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資することを目的とする。
経営者寄りでなく、かといって労働者寄りでもない、ビミョーな立ち位置。。。
しかもどちらかといえば、中小企業が主体です。
社会保険労務士の扱う内容は、一言で言えば「社会保障制度」の具現化。
競争とは真逆の弱者への配慮が社労士の生存戦略という、ちょっと変わった資格かなあと思います。
・・・ところで私はといいますと、他の動物が食べないユーカリの葉を食べて生き残ったコアラのように、他の方がやらない助成金・年金、ブログ、YouTubeなど活動しながら、頑張っていこうと思います(^^)。。。。。
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