50年間、親の年金5,000万円以上不正受給

50年間、親の年金5,000万円以上不正受給

 

nenkinkirokudvd
死亡した両親が生きているかのように装い、年金を不正に受け取っていた86歳の女が逮捕された事件。女は、半世紀にわたって、5,000万円以上もの年金をだまし取っていたとみられています。なぜ巨額の不正受給が見逃されたのか、制度上の盲点を検証しました。

高級そうな服に身を包み、胸にはペンダント。
死亡した両親の年金をだまし取った詐欺などの疑いで逮捕された、鈴木光枝容疑者(86)。
鈴木容疑者の母親は1965年、父親は、その3年後に他界。
およそ50年にわたり、両親の年金を不正受給した鈴木容疑者。
その額は、5,000万円以上にのぼるとみられている。
もし生きていれば、110歳を超える年齢になっている鈴木容疑者の両親。
鈴木容疑者は、両親の死亡届を市役所に提出していたが、日本年金機構には、死亡届を提出していなかった。
年金機構の担当者は、「死亡の情報というのは、市町村じゃありませんので、持ってないことになりますので。確認方法として、そういうときに現況届による確認ということで、現在なっておりますので」と語った。
年金機構担当者が語った、現況届での確認。
およそ50年間にわたり、不正受給が続いたからくりがあった。
現在、年金受給データの99%以上は、住基ネットで情報共有されていて、市町村に死亡届が提出されていれば、年金機構にあらためて死亡を通知する必要はないという。
岐阜・恵那市役所は会見で、「死亡の連絡を直接、日本年金機構にお伝えするということはありません」と語った。
しかし、およそ0.4%にあたる14万人については、今なお、現況届での確認が行われていて、鈴木容疑者の両親は、これに該当していた。
そして、鈴木容疑者から出された現況届には、「両親が生存している」という、うその記入があった。
それを年金機構は信じてしまった。
年金機構の担当者は「こちらとしては、まだご存命であるということになって、お支払いをさせてもらうことになってるんですね」と語った。
死亡届が提出されているにもかかわらず、うそに踊らされ続けた、およそ50年間。
年金評論家の田中章二氏は、「どうして、100歳以上ですから、気がつかない。日本年金機構の調査の怠慢もあります」と語った。
警察の調べに、鈴木容疑者は、「身に覚えはない。現況届は見たことがない」と、容疑を否認している。

※2015/5/9 フジテレビ

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役所の怠慢といわれれば、そうかもしれないけど、そもそも今の年金制度は、大変複雑な仕組みで、年金支給されています(税金や雇用保険、介護保険なども複雑に絡む)。

そのため、どうしてもエラーが生じやすいのが、今の日本の年金です。

年金記録ミスは、今でも後をたちません。

「マイナンバー制度」がスタートしたら、行政情報が検索しやすくなり、こういった問題も無くなっていくとは思います。

 

余談ですが、上記、フジテレビの記事の動画のナレーションをよ~く聴くと、どこかで聞き覚えが。。。

「あなたの気になる年金記録をもう一度ご確認」という、年金機構の動画の声と一緒?(^^) 

何度も、年金間違いのお知らせ、ありがとうございます。

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