【年金】繰下請求は「得それとも損」?

【年金】繰下請求は「得それとも損」?


繰下請求は、ほんとうにお得なのか?(写真はイメージ)

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給付金情報を提供しております「ドリナビ」です。

今回は、”年金を増やす” 方法としての繰下請求について、ご紹介ししたいと思います。

 

まず、繰下請求とはどのような制度でしょうか?

【繰下請求(くりさげせいきゅう)】
本来65歳から受け取る年金を、66歳~70歳に受け取るというもの。
遅く受け取る代わりに、年金額が増額して支給されます。
※なお60歳~64歳に支給される年金は、繰下請求ができません。

繰下請求は誤解が多いです

日頃年金相談を受けていますと、半分近くの方が次のような認識でしょうか?

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]銀行で預けるより利息がいいから、繰下請求だよね~![/word_balloon]

【誤解その①】
●繰下げた期間の年金は「捨てている」!
たとえば、70歳から年金をもらうとなると、年金額が142%になります。
おおっ!これなら銀行で預けるよりいいぞ、と思いがち。
ただし、その間の年金はもらえません。
「もらえません」ではなかなかピンとこないので、私は捨てている」と、言い方を変えて伝えたりしています。
捨てているので、まず取り返すのに81歳11ヶ月までかかるんです。
利息とは、全然意味合いが違います(下記の動画参照)。

自分は長生きするから、取り返せるよ!大丈夫!と思った方。。。
まだあるのです。

【誤解その②】
●加給年金や振替加算も「捨てている」。
配偶者がいる場合、自分の年金以外に「扶養手当的な年金」が付いている方がいます。
※加給年金・振替加算の説明は今回は省略。
この年金は「将来増額して戻ってくる」なんてことは無く、本当に捨ててしまうことになります。
ですので、先程70歳まで繰下げた場合、81歳と11ヶ月でトントンになるとお伝えしましたが、これらの年金がある場合は、取り返すのはもっと先です。

それでも、繰下請求をしたいと思った方。。。
最後にトドメとして次のこともお伝えしておきましょう。

【誤解その③】
●税金や住民税・保険料の負担が増える
せっかく年金額を増やしても、税金や住民税・国民健康保険料などが増える可能性が高いです。
そうしますと、81歳と11ヶ月でトントンにはならないです。

こうしてみますと、年金の繰下請求というのは、そこまで旨みがある制度ではないことがおわかりいただけるかと思います。

あえて繰下請求をオススメするとしましたら、女性(=長生きする)で、年金を使わずとも資産がある方でしょうか?

 

ちなみに繰下請求するつもりで、しばらく年金を受け取らなかった方が、上記のことを理解して、途中で「やっぱり繰下げせずに、65歳からもらいます」
ということは可能ですので、ご安心ください。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”bump” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]「増える!」との報道が多い繰下請求ですが、現状は、思ったほど旨みのある制度ではないようです。[/word_balloon]

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