健康保険組合連合会(健保連)は21日、大企業の会社員らが入る健保組合の2016年度予算の集計結果をまとめた。1人当たりの平均保険料は年間47万9354円と、過去最高を更新した。高齢化に伴う医療費増で健保の負担は一段と重くなっている。
健保連が予算報告のあった1378組合を基に全1399組合を推計した。平均保険料率は9.1%で前年度から0.1ポイント上がる。
健保組合の経常収支は1384億円の赤字になる。労使の負担する保険料は上昇したが、医療費増加に伴う支出の伸びを補いきれない。赤字の健保は全体の64.4%に達する。
今年度予算で215組合が保険料率を引き上げた。中小企業向けの全国健康保険協会(協会けんぽ)の平均保険料率(10%)以上の組合は299あった。来年度以降も上昇が続く可能性は高い。
支出で伸びが目立ったのは医療給付費だ。総額3兆9793億円で前年度から3.8%増えた。健保連の白川修二副会長は「高齢化に加え、医療技術の進歩で高額な治療・薬剤が増えていることが大きい」と説明する。
高齢者医療制度などへの支援金・納付金は3兆2938億円で0.13%増加した。保険料収入の42.78%を占める。健保連はサラリーマンと企業が折半する保険料率の引き上げが「限界に達している」として、高齢者医療制度への公費の投入拡大を求めていく考えだ。 ※2016/4/21 日本経済新聞
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<世代間格差>
「今の若者は元気が無い・・・」なんて言う方がいますが・・・給料から引かれるものが多く、パワーを削がれている感もあります。
昔・・・健康保険料も厚生年金保険料も安い。病院の窓口負担も1割や2割。将来の年金は、支給額も多く、支給開始年齢も60歳から。
今・・・健康保険料も厚生年金保険料も高い。病院の窓口負担は3割。 将来の年金は、支給額はマクロ経済スライドを使って目減り。支給開始年齢は65歳から。 |