岡山県議会の自民党県議団は財政状況が悪化して5年前に廃止となった地方議会の議員年金制度について新たな制度の実現を国などに求める意見書を県議会に提案することになりました。
意見書はすべての会派が賛成して18日の本会議で可決される見通しです。
地方議会の議員年金制度は、議員本人の掛金と地方自治体からの負担金で運営されていましたが、市町村合併で議員の数が大幅に減ったことなどから財政状況が急速に悪化して運営が厳しくなり、5年前に廃止されました。
このため現在は、新たに地方議会の議員になった人たちが受け取れる議員年金はありません。
自民党岡山県議団は、年金制度がないままでは地方議会の議員を目指す人が少なくなり、限られた人しか立候補できなくなるなどとして、新たな年金制度の実現を求める意見書を県議会に提案することになりました。
意見書では「国民的合意が得られる地方議会の議員の新たな年金制度を早急に実現するよう強く要望する」などとしていて安倍総理大臣や高市総務大臣などに提出することにしています。
意見書はすべての会派が賛成して18日開かれる本会議で可決される見通しです。
全国都道府県議会議長会によりますと、岡山県議会で意見書が可決されれば都道府県議会としては全国で初めてではないかということです。
自民党岡山県議団は意見書を通じて年金制度の実現に向けて機運を高めたいとしています。
※2016/3/17 NHKニュース
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<議員年金は廃止の流れなんですけど・・・>
国会議員の年金は、「国会議員互助年金法」で定められていましたが、2006年(平成18年)4月1日をもって廃止されることが決定しました。
地方議会議員年金は、2011年(平成23年)3月11日に地方議会議員年金を廃止する改正地方公務員等共済組合法案が閣議決定され、5月20日に参院本会議で可決、成立しました。これにより2011年6月1日で年金制度は廃止となりました。
<年金制度≒リモコン>
国家公務員共済、地方公務員共済、私学共済、農林共済、船員保険、厚生年金基金・・・
昔は乱立していた年金制度も、結局「厚生年金」1本化です。
年金制度は、
管理がハンパなく大変!!
なのです。記録管理・法改正管理・通知管理・・・とにかく労力がかかるし、金食い虫。
以前問題になった「年金記録問題」は、ネコババしたみたいなイメージがありますが、むしろ、
難しすぎるリモコン状態で、使いこなせなかった!
のが現場の感覚です。