【労働】ワタミ「もっと早く和解すべきだった」

【労働】ワタミ「もっと早く和解すべきだった」

kageguchi_uwasa
※2016/1/26 日経ビジネス
法的責任をめぐって争っていた過労自殺訴訟にピリオドが打たれた。その間、ワタミは「ブラック企業」のレッテルを貼られ業績も低迷。
遺族との和解を決断した創業者がその胸の内を明かした。
提訴から和解まで2年もの時間がかかってしまいましたが、ご遺族との争いを長く続けたくないという思いは、正直申し上げて、ずっと持っていました。
入社2カ月で命を絶たれたということは、すべて私の責任です。道義的には100%認めていました。
ワタミの理念として「地球上で一番たくさんの『ありがとう』を集める」ことを掲げ、社員が共有すべき価値観・使命感を理念集にまとめていました。
この理念が独り歩きしてしまったことが、従業員の死という今回の大きな過ちを引き起こしてしまったのではないかと思っています・・・・・(略)
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一昔前と大きく違うことがあります。
それは、「ネット社会が世代の隅々まで浸透してきている」ということ。

たとえ、テレビ・新聞で報道が小さく(又は意図的にしない)場合であっても、「まとめサイト」や「SNS(facebook twitter…)」などで噂が広まると、マスコミも無視できなくなってきています。

例えばいわゆる「ブラック企業」との評判がたってしまいますと、企業の商品購入を控えたり、新入社員が集まらなくなり、じわじわダメージを与えていきます。

一昔前まで労働法は、守られない法律の代表格でした。

しかし使用者側の方々には、「時代は変わって、今は労働法令順守をする方向を目指さないと、ダメージが大きい」ということを、察知していただければと思います。

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