塩崎恭久厚生労働相は18日、日本年金機構の個人情報流出問題の責任を取り、就任時から今月までの大臣給与(13カ月分)と賞与(2回分)の全額を自主返納するとともに、事務次官や年金局長ら14人を同日付で訓告などの処分としたと発表した。
塩崎氏は記者会見で「年金制度に対する国民の信頼を損なうもので、深くおわびする」と改めて陳謝した。
副大臣2人も塩崎氏と同様に返納するほか、政務官2人は今月までの給与全額を返納する。返納額は、塩崎氏の場合で約230万円となる。
処分の内訳は、訓告が事務次官や官房長、年金局長ら9人。このうち官房長や年金局長ら4人は給与の一部を2カ月分、自主返納する。
この他、年金機構へのサイバー攻撃に関し、省内での必要な連絡を怠ったとして、担当の年金局課長や係長ら5人を戒告などとした。 ※2015/9/18 時事通信
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<今後もトラブル発生の可能性を秘めている日本の年金制度>
年金トラブルが騒がれて久しいですが、年金に携わっている社労士からすると、そもそも日本の年金制度をきちんと運用すること事態が、かなり難易度が高い状態だと思っています。
なぜなら年金は、現在の法制度を知るだけでなく、過去の制度(トラブルも含む)をよ~く知っていないと、ミスをしてしまうからです。
もうそこらじゅう、落とし穴が掘ってあって、それをクリアしてからでないと、ゴール(年金受給)にたどり着けないのです。
パソコンの立上げが購入したときと比べ、だんだん遅くなるじゃないですか?
あんな感じで、パソコンをデフラグしたりキャッシュを削除したり掃除しないと、どんどんデータが積み重なって、処理が遅くなる・・・あれに少し似ています。
年金制度はそうやって、どんどん処理すべきデータが積み重なっているのです。今回の流出問題もず~と、年金請求処理時に負荷がかかっていくことになるでしょう。
個人的には、日本の年金制度運用に、もっと下記のような考えが欲しいなと思ってます。
①法改正が少なく、シンプルな年金制度
②(トヨタ自動車のような)現場からサイドから、事務処理上の「カイゼン」をもっと取入れる |
~年金記録問題に携わっていた社労士より~