厚生労働省は3日、2014年度の医療費動向の調査結果を発表した。
医療保険や公費から支払われた分を集計した概算医療費は、前年度比約7000億円(1.8%)増の39兆9556億円となり、12年連続で過去最高を更新。高齢化の進展や治療方法の高度化で、医療費の増加に歯止めがかかっていない現状が改めて浮き彫りになった。
集計対象外の労災保険適用分などを考慮すると、医療費が40兆円を突破するのは確実とみられる。年末には医療行為や薬の公定価格に当たる診療報酬改定を控えており、16年度予算編成では医療費をめぐる厳しい折衝が行われそうだ。
国民1人当たりの医療費は6000円増の31万4000円。年齢区分別では、75歳未満が21万1000円だったのに対し、後期高齢者に当たる75歳以上は93万1000円に上った。
医療費の内訳は、入院が16兆円と全体の4割を占めた。その他は入院外13兆8000億円、歯科2兆8000億円、調剤7兆2000億円など。
都道府県別の医療費の伸び率は、秋田が0.2%減となった以外は全てプラスに。最も高かったのは千葉で、3.1%だった。
※2015/9/3 時事通信
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