総務省が13日発表した労働力調査の詳細集計によると、パートや派遣社員など非正規労働者の数は、平成25年4~6月期平均で前年同期比106万人増の1881万人となり、統計を取り始めた14年以降、過去最多を更新した。
正規と非正規を合わせた雇用労働者(役員除く)の総数は5198万人で過去4番目の水準に増えたが、正社員雇用は53万人減った。非正規の割合は1.7ポイント増の36.2%だった。産経ニュース2013.8.13 19:20(図を参照)
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非正規労働者がまた増えました(「男女による違い」「年代による違い」あり)。今や3人に1人以上は非正規労働という雇用形態です。
単純に「非正規労働者の増加=悪」と考えてしまいがちですが、掘り下げて考えると、「正規労働者になりたいんだけど、非正規労働者のままでいる方がどれくらい居るのか?」がキモなんだろうと思います(もともとパートを希望する場合もありますからね)。 統計によれば、男性の30.7% 女性の14.5%が該当しています。
そして、なぜ非正規労働者が正規労働者にあこがれるのかといえば、正規労働者は単に契約内容の違いにとどまらず、判例等により、非正規労働者を差し置いて待遇の低下に触れることはできない身分保障が出来上がっているからです。
変な例えかもしれませんが、参議院選挙の非拘束名簿式と衆議院選挙の拘束名簿式の違いを思い浮かべてください。 解雇や給与低下しようとするリストを並べたとき、参議院方式なら頑張っている非正規労働者だと助かる見込みはありますが、判例は衆議院方式で、問答無用で非正規労働者は正規労働者よりも順位を下にされるため助かりません(逆をいえば正社員は助かる確率が上がります)。