約4割が非正規労働者=過去最高更新、就業構造調査-総務省
総務省は12日、2012年の就業構造基本調査結果を発表した。雇用者に占めるパートやアルバイトなど非正規労働者の割合は38.2%と、07年の前回調査より2.7ポイント上昇し、過去最高を更新。労働者の非正規化が進んでいる実態が改めて浮き彫りになった。 調査は5年ごとに実施。全国約47万世帯の15歳以上の約100万人を対象に昨年10月1日現在の就業形態などについて調べ、全体の状況を推計した。 男女別の非正規労働者の割合は、男性が22.1%、女性が57.5%といずれも過去最高だった。過去5年間に正規労働者から非正規に移った割合は全体で3.7ポイント増えて40.3%となった。(時事ドットコム2013/07/12-23:35)
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正社員を中心とした日本の雇用形態が、大きく変化している実態がより鮮明になりました。
裁判所は、「企業は正社員が大部分で、非正規を雇用の調整弁という形で雇うだろう」と想定し、正社員の解雇を厳しくした判例を出していたと思うけれど、どうやらその想定とは違う方向に流れています。
早い話、企業にとっては今の解雇規制は心理的に重く、「そんなんだったら、正社員をコア人材だけにして、残りは非正規で回しますわ」と考えているということです。
(当初想定した従業員の雇い方)原則:正規雇用、例外:非正規雇用
(現在の従業員の雇い方)原則:非正規雇用、例外:正規雇用