厚生労働省は二十三日、二〇一三年度の国民年金保険料の納付率は、前年度を1・9ポイント上回る60・9%だったと発表した。二年連続の上昇で、五年ぶりに60%台を回復した。年金記録問題への対応が一段落して強制徴収や免除、猶予の勧奨など滞納者対策を強化したことや、景気が上向いていることが要因としている。
ただ、所得が低く納付の全額免除や猶予を受けている人が十九万人増え、加入者全体の三分の一に当たる計六百六万人いる。除外せずに計算した実質的な納付率は40・2%にとどまるのが実情だ。
国民年金は加入者自ら納める仕組みだ。もともとは自営業者や農家が主な対象だったが、近年は無職や非正規労働の加入者が増え、経済的な理由から払えない人も多い。
収納業務を担う日本年金機構は一三年度、若者を中心に対策を強化。納付を求める特別催告状の送付を一二年度の三倍超の五百六十八万件に増やした。この結果、納付率は二十~二十四歳で5・0ポイント、二十五~二十九歳で3・1ポイントそれぞれ改善した。※2014/6/24 東京新聞
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<年金保険料について>
特別催告状が届いて、あわてて納付された方だけでなく、免除申請をしたことによって納付率がUPした側面も大きいようです。だから自営業、学生、非正規労働、無職で、ホントの意味での保険料納付はまだまだ少ないようです。
ところで、年金相談なんかでよく聞くのが、「脱退手当金もらわなければよかった(>_<)」「納付してなかったんで、年金額が少なく大変(>_<)」と言う話。。。
経済的余裕があれば、未納はもちろん免除もできるだけ避け、全額納付をしたいところです。
というのも、やっぱりもらう段階になり、人と年金額を比べてあまりに少ないと、結構ショックを受ける方も多いので・・・。
特別催告状の封筒って今では赤色ですよ。そして金曜の17時以降に届くように調整されています。
“納付率がUPした”という部分ですけどベクトルが担当省庁の成績に向けられていて国民の意識は改善していないのがよく分かります。
払っても払わなくても自分達(日本年金機構)の成績につながる仕組みにしている。
4000億円使って消えた年金を調査しても未だに2000万件以上が未解明だなんて信用喪失も甚だしいです。