外食チェーン大手「ワタミ」は、介護事業から完全撤退すると発表しました。
ワタミは10月2日、介護事業を損保ジャパン日本興亜ホールディングスに、210億円で売却すると発表しました。
売却する子会社は、有料老人ホーム「レストヴィラ」やデイサービスなど、126カ所を展開していましたが、居酒屋事業で「ブラック企業」との批判が出てから、老人ホームの入居者が減るなど、業績の低迷が続いていました。
2015/10/3 フジテレビ
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虎の子の介護事業を手放す
成長分野の介護事業を売却したことで、高齢者向け宅配弁当と、苦戦を強いられている居酒屋チェーンが残りました。
飲食業界と介護事業との相乗効果が、これで無くなってしまいました。
本当は、もっと高く売りたかっただろうと思いますが、厳しい経営状態で足元を見られたかもしれません。
ブラック企業と呼ばれて・・・
通称ブラック企業と呼ばれるような会社であっても、とある営業所では、案外そうでもなかったり、和気あいあいとしている場合があります。
また退職者が多くて、早く上の仕事ができるメリットがあったりもします。
飲食業界は、建設や介護のような助成金・補助金もほとんどないし、過当競争で、実のところどこも似たり寄ったりです。
でも、ブラックといったん付いてしまったところで働くと、世間や親といった外野が、「大丈夫か?」「やめときゃ~(名古屋弁)」ってなります。
東京オリンピックのエンブレムのように、もう、LINEやtwitter、まとめサイトなどで、槍玉にあげられると、相当ダメージを食らうのが現代なのです。
今の傾向は一過性のものではないので、会社存続のためには、代表者の何らかの英断が必要なのかもしれません。