12日

出産前後にもらえるお金の一覧

このブログ・動画では、暮らしや経営に役立つ「社会保障」について、いろいろ情報発信をしております

今回は、「出産前後にもらえるお金の一覧」について、お話しして参りたいと思います。

 

 

複雑な出産前後の社会保障制度

妊娠・出産・育児は、一連の流れです。しかし給付金は、バラバラな役所から支給されます。

「雇用保険」「健康保険」「厚生年金保険」「市区町村」・・・

1回手続きすると、自動的に給付されるのではなく、その都度支給申請が必要です。

ちなみに会社側はお金とは関係なく、さらに労働関連法による「就労規制」についても、把握しておく必要があります。

 

 

非常に難解ですね(^^)。

 

 

 

出産前後で押えておきたい給付(種類)

では、出産前後に受けられる給付には、どんなものがあるのでしょうか?

これは、大きく分けると下図のとおり、3種類になるかと思います。

 

その他にも・・・

①母子家庭への児童扶養手当・雇用保険の助成金
②障害児への障害児福祉手当
③幼稚園・保育園へ入園した際の補助金
④生活保護世帯への就学援助

といったものもあります。

 

 

 

 

出産前後で押えておきたい給付(流れ)

では続いて実際に、出産に関する給付は、どういった流れで支給されるのでしょうか?

こちらも図をご覧ください♪。

 

【注意点】
①出産手当金や社会保険料(健保・厚年)の免除は、社員として働いていた方が、妊娠・出産した場合に支給されます。
いわゆる専業主婦には支給がなく、出産育児一時金のみ支給となります。

②自営業者等が妊娠・出産した際の、国民年金保険料の免除(4ヶ月間、全額納付扱い)は、2019年4月よりスタートしました。

③社会保険料の免除は、妊娠・出産・育児期間と続きます。
さらに、復職時は短時間勤務に見合う保険料だけで、復職前と同等の等級で扱ってもらえます(=養育特例制度は忘れがちなのでしっかり手続きしましょう)

④児童手当は、申請した翌月分以降から支給となるので、出産後はすみやかに、住所地の市区町村役場へ申請手続をしましょう。

 

 

これらの事務手続きは、会社の総務担当の協力が欠かせません。

事務員さんが詳しいとは限りませんので、あらかじめ自分でも調べておきましょう。

 

ドリナビ
ドリナビ
第二次ベビーブーム世代の方は、当時ここまで充実した育児支援はありませんでした。
もっと早く整備すべきだったのでは?と思ってしまいます。
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